【猫の腎臓病対策】猫にお水を飲む習慣をつけさせる方法

【猫の腎臓病対策】猫にお水を飲む習慣をつけさせる方法
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夫帰宅=ゴクゴクタイムなパブロフの猫状態


猫にはなるべく多くお水を飲ませた方がいいってご存知ですか?

猫は他の動物よりも腎臓を悪くしやすい生き物です。祖先が砂漠の動物だったことから少ない水分量で効率良く生きられる体に発達してきたために、腎臓へかかる負担が大きいことが原因です。常にフルパワー稼働を続けているため、年とともに蓄積ダメージが大きくなってしまうんですね。

腎臓は一度壊れると回復しない臓器なので、腎不全は猫の死因の上位を占めています。

そんな腎不全を予防するためには普段からたっぷりお水を飲ませることが有効です。

とはいえ、猫チャンに「あなたの身体のために飲んでね!」と言ったところで飲んでくれませんよね。猫は元々あまりお水を飲まない生き物なので、彼らの自主性に任せておくと飲水量が足りない心配があります。

わたしがこのことを知って猫の飲水量に気を配り始めたのはここ2年ほどのことですが、うちの猫はもう高齢なので もっと若いときからたくさん飲ませるように気を付けてあげればよかった… という気持ちがあります。

そこで今回は、うちの猫にお水を飲む習慣をつけた方法をご紹介します。

 

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猫が1日に必要なお水の量は?

体重別・水分摂取量目安表

猫に必要な水分量は体重によって違います。体重ごとの摂取量の目安を表にまとめたので参考にしてください。

この表を見ると あれ、うちの猫こんなに飲んでるかな…? と心配になりませんか?

これはフードから摂取する分の水分も含めての量なので、実際にお水として飲ませる量はもう少し減ります。

 

フードに含まれる水分

猫用のフードに含まれる水分量は、

・ドライフード ………10%程度

・ウェットフード………75%程度

一般的にはこのような割合です。製品によって差があると思うので、確認してみてくださいね!

 

必要水分量計算に便利なサイト

ざっくりとした目安ではなく、愛猫の体重や年齢に合わせてきっちり計算したい場合はこちらのサイトが便利です。

体重で計算 (↑で貼った表作成時の計算はこちらでしました!)

ペットが必要な水分量の計算 ――keisan 生活や実務に役立つ高精度計算サイト

 

体重年齢で計算

猫の水分要求量計算 ――UGpet.com

 

 

うちの猫にお水を飲ませる習慣をつけた5つの方法

習慣化するまでにかかった時間は?

うちの猫が習慣化までにかかった期間はこんなかんじでした。

 ・用意したものを差し出して必ず飲んでくれるようになるまで:1~2週間程度

 ・時間になると自分から「お水くれ!」と催促するようになるまで:3ヶ月程度

催促するようになるまでは3ヶ月としていますが、なんで鳴いてるのかわからなかった(お水の催促と気付かなかった)期間もあると思うのでもう少し早いかもしれません。

それでは、お水飲みルーティンを作った方法を5つ紹介していきます。

 

【1】常設の水飲み場とは別で準備

ふだん猫が飲んでいる水飲み場とは別の場所を使用します。

我が家ではごはん皿の隣に水皿を設置しているのですが、猫は自然界では「狩った獲物の血で飲み水が汚れないように水飲み場から離れた場所で食事をする」習性があるそうです。

常設の水飲み場がごはん皿付近にある場合は、ごはん皿と離れた位置に用意することで習慣付け用のお水に興味を持ってもらえる可能性が上がります。

 

【2】「同じ時間・同じ場所で」を毎日続ける

習慣化するためのステップです。いわゆる「体で覚える」状態にしたいので、毎日同じ時間・同じ場所にお水を用意して猫を連れてきて飲むように促します。最初は飲んでくれないかもしれませんが気にせず繰り返しましょう。

 時間:ある程度毎日在宅できる時間を選ぶ

 場所:ごはん皿と離れた場所を選ぶ

※うちの猫は習慣化した後は場所を変えても飲んでくれているので場所はがっちり選定しなくても大丈夫かもしれません。

 

【3】お気に入りの道具で気を引く

お水を飲ませる場所周辺にお気に入りのおもちゃ等を置いて猫の気を引きます。

水飲み場での滞在時間を延ばすことで「お水皿に向かい合う」ことを体で覚える

おもちゃに興味を惹かれた猫が自発的に水飲み場にくることで「お水を飲むために移動する」ことを体で覚える

上記2点が目的なので、遊びスイッチが入ってしまうようなおもちゃは適しません。うちの猫の場合は、水皿をつめとぎの上に置くことで気を引きました。

 

うちの猫で成功したSTEP3

  1. お気に入りのつめとぎを運ぶ

   (→この時点でわたしの動きに興味を示す)

  2. つめとぎを水飲ませスポットに置く

   (→寄ってくる)

  3. つめとぎの上に水皿を設置

   (→「なんでコレ置いたん!」といわんばかりにフンフンかぎまわる)

 

 

【4】飲まないときは鼻に塗る

これが一番効果があると思っています。

お水を飲まない場合は、指に水を付けて猫の鼻をお水で濡らします。

猫は鼻に水分を塗られると舐めることがあるので、それを利用して水分を取らせます。(舐めなかったとしても何度も濡らすうちに口にも入るはず…!)

微量でも水分を取ることで飲水習慣を猫の身体に教え込むという目的もありますが、この鼻濡らし作業を何度も繰り返すとそのうち自分から飲み始めてくれることが結構あります。

うちの猫は目の前にお水を用意しても「え、なに?」というかんじで飲もうとしないことが多かったのですが、鼻にピピっとお水を付けることで「あ、飲んでほしいの?」とこちらの意図を察してくれて飲み始めてくれることがよくありました。

人間と猫は言葉が違うので、ただお水を差しだすだけでなく飲んでほしいという気持ちを伝えることが大切だと思います。

 

【5】季節・気候に合わせて温度を変えてみる

その日の気温に合わせて、夏は冷たい氷水を、冬は温かい白湯を用意してあげると飲みやすくなる猫チャンもいるかと思います。体温調節の助けにもなるので熱中症や冷えの予防にもなりますよね。

うちの猫も寒い日はお湯を用意してあげるといつもより食いつき良く飲んでくれている気がします。お湯を与える場合の温度は「36~38度」の人肌程度です。熱くても42度程度までです。

冷たいお水を飲ませる場合、子猫・老猫は体力が無いのでお腹を壊してしまい命にかかわることもあるので気を付けてください。

お湯を飲ませる場合、熱すぎないように十分注意してください。身体機能が未発達/衰えている子猫や老猫は熱いものをそのまま飲んでやけどをしてしまう恐れがあります。

 

 

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飲ませる習慣がつくと自分で飲まなくなってしまわない?

時間になっても飲ませてもらえないときの猫の様子

我が家は主人の帰宅が20時~22時頃なので、その時間になると「お水をくれ!」の催促鳴きが始まります。そしてわたしの膝の上でベロベロ飲みまくります。

この習慣のおかげでたっぷりお水を飲む姿を見られるので安心な反面、飲ませてもらうスタイルに慣れてしまってわたしがいないときはお水を飲まなくなってしまっていないかと心配になってしまうことがありました。口元に差し出してもらうことに慣れ切ったうちの猫、自力でお水を飲む能力は健在なのか、はたして…!

 

習慣付けしたゴクゴクタイム以外の時間

お水飲み習慣は夜なので、それ以外の時間帯は常設の水飲み場で自分で飲んでいます。朝、昼、夜中にびちゃびちゃと飲んでいる姿を何度も目撃しています。(関係ないけど猫って水飲むの下手ですよね)

 

催促に応えるのが遅くなったとき

催促を受けたときに手が離せない状態で応えられない場合も、常設の水飲み場で自分で飲んでいました。

うちの猫の中で「夜のお水飲まされタイム」が習慣付いたと気付いてなかった頃は なんか最近夫が帰宅すると鳴きだす気がするなーなんでだろ? と、意図せず催促を放置することが続いてしまっていましたがしばらく要求を続けて通らなければ諦めて常設のお水に向かうようです。

うちの猫の場合は催促を受けてから10-20分程度放置してしまうと諦めるようです。わたしがベッドにいるときなんかは、眠っていて応えないと思うのかわりと早めに諦めることが多い気がします。

 

飲ませてくれる人がいないとき

お水飲ませ時間にわたしが不在のときはどうしているのかというと、時間になると勝手に自分で飲んでいるみたいです。うちの猫は夫には催促鳴きをしない(してもすぐ諦める)ようで、さっさと自分で飲むそうです。

夫が飲ませるときはふつうに飲むらしいので、私以外の人から与えられる場合も問題ないようです。

 

結論:必要なときは自分で飲んでいるので問題ない

どうやら飲ませてもらうことに慣れて自分で飲まなくなってしまう心配は無用のようです。お水飲ませ習慣を付けたいけど在宅時間が不規則でいつもあげられるわけじゃないから心配…という方でも安心して試すことができそうですね!

 

 

飲水量の管理に便利なグッズ

ここまでで必要な水分量お水飲ませ習慣の付け方習慣付け後の生活が完璧に把握できましたね。

よっしゃさっそく今日からお水飲ませて必要水分量クリア目指すわ! と思っていただけていたらうれしいです。

ところで、猫が何リットル飲んでいるかを測る準備は大丈夫でしょうか?

飲水量を測るのに便利な製品をご紹介します。

【猫壱製】ハッピーダイニング 脚付ウォーターボウル 猫柄 シリコン付き

「猫工学デザイン」食道が比較的真っ直ぐな猫の特性に合わせた飲みやすいデザインで高齢や病気の猫にも安心

「水がこぼれにくい」お皿のフチにかえしが付いているので飲水量管理に便利

「すべり止めシリコン付」取り外し可能なシリコン付きで、元気な猫チャンが暴れ飲みしても倒れにくい

「電子レンジ/食洗器対応」白湯をあげたいときにレンジで温め可能で冷めにくい磁器製。お水がまろやかに。

「猫壱製」猫専門の有名メーカー製なので信頼できる

 

【貝印製】ねこの計量カップ [Nyammyシリーズ]

こちらはキッチン用品の計量カップです。

計量カップで計測する場合は最初に決まった量を測り入れて、水替え時に残っているお水を再度カップに戻して計測すれば飲水量が確認できます。

普段お料理に使用しているカップを併用するのは衛生的に良くなさそうなので、愛猫の水分管理専用でかわいらしいネコモチーフのカップを使用するのも良さそうですね。

▼200ml  [DH2726] 

▼500ml  [DH2728] 

 

 

それでは、今回はこのへんでおわりにします。

ここまで読んでいただきありがとうございました!


ではまた次回。
是非ほかの記事も読んでいただけたら嬉しいです。

 

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